ご挨拶

令和5年6月8日に開催されました令和5年度第11回通常総会において役員に選任され、総会後開催されました第2回理事会において会長に再任され、3期目の会長職を務めさせていただくこととなりました。宜しくお願い申し上げます。令和5年度通常総会は従来通り対面式での開催とし、提出させていただきました議案につきましてはすべて承認可決され、無事終了することが出来ました。また、引き続き開催されました法人化50周年記念式典・祝賀会は多数の来賓の方々をお迎えし、記念講演も行われ、盛大に開催することが出来ました。会員の皆様そして役員、獣医師会の事務局スタッフのご協力に心より感謝申し上げます。そして、総会及び記念式典において表彰を受けられた会員の先生方には改めて敬意を表するとともに、心よりお慶び申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが令和5年5月8日から2類相当より5類に変更され、季節性インフルエンザと同様の取り扱いになりました。これにより行動制限がとれ、人の動きや物の流れが活発化してきました。観光地も混雑し笑顔があふれてきているように見えます。一方で感染者と死亡者の数は小さいながらもカウントが続いているようです。新型コロナウイルスに立ち向かったこの3年間は今思うと滑稽に思えることがあったかもしれないが、大げさに言えば見えない敵と人類の存亡をかけた闘いであったかもしれません。私達は、見えない敵に戸惑い、苦しみ、人間の心の弱さを露呈しました。そして今があるのは医療機関、保健所等従事者の皆様の奮闘のおかげであります。改めて感謝申し上げます。

私達は感染症が及ぼす影響を思い知りました。そして「ワンヘルス」の大切さを再認識することが出来ました。ウイルス学者の宮沢孝幸先生は「未知のウイルスはほぼすべてが動物由来。発生予測も(獣医師なら)ある程度できる」、その意味でも新型コロナウイルスは未知のウイルスではなく、正しい知識が伝わらなかったため終息の期を逸してしまったと言われていました。ワンヘルスを実現する上で意味のある行動をし、獣医師会として一般市民への情報提供や啓発を機会あるごとに行い「ワンヘルス」を推進していきたいと思っております。

さて、令和5年度の獣医師会の事業でありますが、狂犬病予防注射は今年度11市町で集合注射を中止して実施しております。指定獣医師の先生方には接種率の向上にご協力を宜しくお願い申し上げます。獣医師会としても広報活動を継続してまいります。第65回山形県獣医技術研修会は7月7日開催されました。発表後の質疑応答も活発に行われ有意義な研修会でした。今後は、各支部の総会及び講習会、小動物・産業動物・公衆衛生の各講習会、動物愛護フェスティバルの開催が予定されております。また、9月21・22日宮城県獣医師会主催仙台市で東北地区獣医師大会・獣医学術東北地区学会が開催されます。会員の先生方には宜しくご協力そしてご参加いただきますようお願い申し上げます。

会長就任後、様々な関係機関の公の会に出席することが必然的に多くなりました。その中で私達獣医師の職域は広く多岐にわたり、専門知識を持ってその責務を担っていることを実感しています。獣医師の重要性と社会からの期待はこれからも一層高まるものと思っております。獣医師会長として会員の皆様をしっかりサポートして本会の事業を推進し公益法人としての役割を果たしていくよう努力していく所存です。

最後になりましたが、役員・委員会の皆様、事務局職員の皆様のお力をお借りしまして任期2年間頑張りたいと思います。そして会員の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げまして再任の御挨拶とさせていただきます。

山形県獣医師会について

名    称 公益社団法人山形県獣医師会
(〒990-2451 山形市吉原2丁目8番6号 電話023-645-5223)
設    立 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団及び公益財団法人の設定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(平成18年法律第50号)第44条の規定に基づき認定される。(平成25年4月1日設立)
団体の変遷等 昭和24年 置賜獣医師会・村山獣医師会・最上獣医師会・庄内獣医師会の4ブロックで構成
昭和30年 山形県獣医師会
昭和48年 社団法人山形県獣医師会
平成25年 公益社団法人山形県獣医師会
設立の目的 獣医学術及び技術の振興・普及、獣医師道の高揚等を図ることにより、動物に関する保健衛生・愛護精神の向上、安心安全な畜水産食品の生産、振興、公衆衛生の向上及び社会福祉の増進に貢献することを目的とする。
役員構成 会長理事 片桐 弘一
副会長理事 足達 雅之
常務理事 松野 尚
理 事 栗田 徹
叶内 恒雄
髙橋 孝雄
名和 祐子
矢野 啓
加藤 洋
富樫 克博
池田 完
大滝 俊彦
板垣 昌志
植松 知加子
監 事 佐田 康文
鈴木 青磁
佐藤 利雄
事業内容 (1)家畜衛生及び畜産振興の支援
(2)公衆衛生及び社会福祉の増進
(3)学校飼育動物の支援
(4)自然環境の保全
(5)獣医学術の普及向上
(6)動物愛護及び動物福祉の普及啓発
(7)災害時被災動物の救護
(8)会員の互助、福利厚生、表彰、慶弔等
(9)その他、本会の目的を達成するために必要な事項
活動範囲及び
下部組織との関係
(1)正会員  本会の目的に賛同して入会した個人
(2)賛助会員 本会の事業を賛助するために入会した個人又は団体
(3)功労会員 本会に功労のあった者で功労会員規程に該当し理事会で承認された者
(全国) 公益社団法人日本獣医師会 55地方会(23,715名)
(県) 公益社団法人山形県獣医師会(330名)
(支部) 公益社団法人山形県獣医師会村山支部(164名)
公益社団法人山形県獣医師会最上支部(29名)
公益社団法人山形県獣医師会置賜支部(64名)
公益社団法人山形県獣医師会庄内支部(73名)

(令和6年3月31日現在)