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みなさんは「獣医師」というと町の中では犬や猫のお医者さん、農村では牛や馬のお医者さんというイメージをもっておられるでしょうが、獣医師は動物の診療以外にも様々な分野で活動しています。
社団法人山形県獣医師会には、330名の獣医師が加入しており、県内各地で、みなさんに役立つ活動をしています。
 家族の一員となって愛され、人の心の支えになっている犬や猫、そして小鳥や小動物たち。コンパニオンマニアル(伴侶動物)と呼ばれる動物の健康を守り、物言わぬ小さな動物の声に耳をかたむけているのが小動物専門の獣医師です。みなさんがもっとも身近に接している動物のお医者さんです。
  小動物病院(診療所)

・動物が健康に飼われるよう、飼育管理のアドバイスをします。
・動物が病気にならにように健康検査や予防注射をします。
・動物が病気になってしまったら、治療をします。
・動物が増えすぎないように、お産のコントロールをします。
・病気の原因を明らかにしたり、予防方法や治療方法を開発するための研究をします。
 
 牧場でのんびり草を食べる牛の姿は心なごむ風景です。これを陰から支えているのが獣医師なのです。獣医師は乳牛をはじめ肉牛、豚、馬、羊、鶏などの家畜の診療と病気の予防、衛生管理の指導を受け持っています。
 また、家畜の伝染病が発生したときの対策や、家畜の改良などの仕事を受け持っています。
  家畜診療所

・家畜が健康で衛生的に飼われるように、飼育管理のアドバイスをします。
・家畜が病気にならないように、健康検査や予防注射をします。
・家畜が病気になってしまったら、治療をします。
・病気の原因を明らかにしたり、予防方法や治療方法を開発するための研究をします。

家畜保健衛生所

・家畜の伝染病が発生しないように、家畜の検査をします。
・家畜の伝染病が発生した場合は、隔離や消毒をして拡がらないようにします。
・外国から入ってくる病気について、緊急の対応ができるようにしています。
・農家や獣医師からの相談を受けたり、健康検査や技術指導をします。
・病気の家畜を検査したり、死んだ家畜を解剖して病気の原因を調べます。
・受精卵移植という新しい技術を使って優秀な子牛を生ませるための技術指導をします。
 
 みなさんが肉、牛乳、魚などを安心して食べられるよう、獣医師は眼を光らせています。牛肉・豚肉などは肉になる段階で獣医師(とちく検査員)が厳重な検査を行っています。また、あらゆる食べ物について製造・流通・販売の各段階で獣医師をはじめとする食品衛生監視員が監視や指導を行っています。
 動物と人が共有してかかる病気(人畜共通感染症)のうち、最もこわい病気が狂犬病です。保健所の獣医師は狂犬病を予防するための重要な仕事を行っています。
  食肉衛生検査所

・食肉センターで処理された牛・馬・豚・めん羊を、衛生的で安全な食肉として供給するため、1頭ずつ「牛海綿状脳症(BSE)」など、病気の検査を行います。
・O157やサルモネラなどの人に病気を起こす細菌を食肉から排除するため、食肉センターで「微生物制御」の指導を行っています。
・食肉に残留する薬物や農薬などの検査を行っています。

保健所

・食中毒や他の病気が起こらないように、食べ物について監視や指導をします。
・飲食店や食品製造・加工施設などで食品衛生法にようる営業許可を取る際に、監視をします。
・犬の登録や狂犬病予防注射の指導をします。
・危険な動物を飼う場合の監視や指導をします。
 
  山形県農業総合研修センター畜産試験場

・牛の受精卵移植、クローン、DNA解析、牛肉の味と香りなどの研究を行っています。
・高品質の牛肉を作るため、種雄牛の育種と人工受精用の精液を生産供給しています。
・地鶏などの原種を飼育しています。「出羽路どり」の種鶏を供給しています。
・畜産環境を守るため、家畜のふん尿を上手に管理し、肥料にする試験を行っています。

山形県農業総合研修センター畜産試験場養豚支場

・豚の品種改良、環境に優しい飼養管理技術の開発を行っています。
・安全で安くて美味しい豚肉生産技術の開発を行っています。

衛生研究所


・病原体(細菌、ウイルス、リケッチア、原虫)の検査や感染症の疫学的な調査・研究を行っています。
・食品、薬品、温泉、上水、下水の検査や放射能の測定を行っています。
・感染症情報や花粉情報などの収集・解析・提供を行っています。
 
 医薬品の開発で行う動物実験や、医薬品の製造管理などでも獣医師が活動しています。
 医学の分野では、研究活動の中で用いる実験動物を動物愛護・福祉を考えて正しく飼い、管理しています。
 
 獣医師の活躍も地球規模の広がりを見せています。
 発展途上の国で家畜の健康管理や病気の診断・予防という体制づくりなどに獣医師が派遣され、また、海外からの研修生の受け入れなど世界の獣医師と協力する仕事にも活躍しています。
 
 人と動物がいきいきと共存できる社会を目指し、動物愛護思想をひろげるため獣医師は活動しています。
 また、コンパニオンマニアル(伴侶動物)との正しいつきあい方など人と動物の絆をもとにした社会福祉活動でも獣医師は活動しています。
 
 希少な野生動物の保護と研究を通じて、獣医師は自然保護分野にも大きく貢献しています。

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